非常時に助け合う仕組み作り 非常時に助け合う仕組み作り

「自助」・・・公的機関の支援が届くまでの間、自分たちの力で現状を乗り切るために助け合うこと。

ペットにとっての幸せが、飼い主とともに暮らせることなのであれば、飼い主は、災害時にもペットと共に避難生活が送れるように準備しておく必要がありますし、ペットを飼っている人は自助(自己の責任)の下で、災害時の対策を平時に行い、発災時には安全を確保した上でペット同行避難をすることを目指しましょう。

「共助」・・・ご近所や地域のコミュニティなどで助けあうこと。

しかし大規模災害においては、いかに頑張って準備をしていても想定外の事態が生じます。
自分の力だけではどうにもできないことを、飼い主同士が集まることで、解決できる場合もあります。

毎日のように公園で出会う犬の散歩仲間は、近所に住んでいるとしたら同じ避難所に避難する可能性もあります。避難所で協力し合ってペットのお世話をしたり、物資を持ち寄ったり、預けたり預かったりすることができれば、避難所から出かけなければいけない時や、万が一体調を崩してしまったときなどに助け合うことができます。
特に高齢の方やハンディキャップを持った飼い主さんのフォローも飼い主同士だからこそできること。
例えば聴覚に障がいをお持ちの方は避難所内のアナウンスが聞こえません。
高齢の方はスマートフォンで支援情報を検索することができなかったり、壁一面に貼ってあるポスターの中から必要な情報を探すのに苦労されています。
飼い主同士で情報を共有することで、支援から漏れてしまうことがなくなります。

発災直後や、避難指示がでた時にも近隣の高齢者や身体に障がいをお持ちの方など、判断を迷われたり、すみやかに避難することができない方にもお声をかけ、共助避難をしてください。その方たちがペットを飼育されている場合には、ペットの避難もサポートしてください。

近隣に共助のネットワークを作っておくことで、発災時に自宅付近の様子を知らせあうこともできます。
インターネットのコミュニティの輪を作っておくことで、支援の情報や、被災地外からでなければ分からない被災地の情報を得ることができます。被災していない地域にいるからこそできる後方支援もあるでしょう。
被災地と被災地の外との共助についても、平時に話題にしてみてはいかがでしょうか。
もちろん「共助」はペットを飼っているか、いないかに関わらず大切です。

「公助」・・・企業や行政などによる長期的な支援のこと。

大規模な災害が発生した時には、公助(行政等の救援活動)が届くまでに時間がかかる場合もあります。
公助の支援が届くまでを、自助で生き延び共助で支えあえるよう普段から備えておきましょう。

そして被災したからといって支援を待つばかりでなく、自分たちが住む街の復興に関わっていく、自立した飼い主を目指しましょう!

監修:特定非営利活動法人ANICE

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