備えておきたい愛犬の防災グッズ 備えておきたい愛犬の防災グッズ

必要な物を考える時には「優先順位」がキーワードになります。
それがないと健康や生命に関わるもの、代用がきかない物の優先順位は高くなります。
例えば、病気治療中で薬を服用している場合、獣医師から指定された療法食を食べている場合、救援物資に含まれないフードを食べているペット用のフード等です。
災害発生時には動物病院も被災します。医薬品の流通も途絶える期間が生じますので、普段からゆとりを持って備蓄しておきましょう。また、主にインターネット経由で流通しているフードを購入している場合も通信手段や流通が途絶え、入手できなくなるのは医薬品と同様です。

備蓄品のチェックリスト

療法食

フードや水

キャリーバッグ

ケージ等(軽量で持ち運びしやすいタイプ)

排泄物処理袋

ペットシーツ・トイレ用品

食器

ドライシャンプーや大判のウェットシート等

粘着テープ・マジックペン・カッター・ブルーシート・荷造用の紐

首輪や胴輪

リード(伸縮タイプはNG)

リード

避難所の状況によっては犬を係留しておかなければならない場合もあります。
長時間係留されることに慣れていない犬に、抜けやすい首輪や胴輪、係留が難しい伸縮性のリード、噛み切ってしまうことが懸念される細いリードは要注意です。
飼い主がそばにいない時に起きた余震によりパニックになることも想定し、脱走対策をしてください。
必要に応じ、チェーンリードやワイヤー入りのリードの他、抜けてしまわない首輪(プレミアカラー)等を用意しておきましょう。

テント

ペットとともに避難できたとしても、避難所の建物内には入れないこともあります。そんな時にはテントが大活躍。テントは避難所の校庭や駐車場など屋外に設置して活用できますが、置くだけで広がる「ポップアップ&ワンタッチタイプ」のテントであれば、避難所の室内に設置することも可能です。
東日本大震災の岩手県大船渡市の避難所のケースでは、体育館の室内にテントを設置し、避難者のプライバシーを確保するとともに、テントの中であれば小型のペットを屋内にいれてもOKになった事例がありました。

排せつ物処理袋

つい忘れがちな排せつ物を処理する袋は、支援要請が多かった物資の一つです。

抜け毛対策用品

粘着テープや粘着式テープクリーナーは、ペットの毛を避難所内に巻き散らかさないために、重宝します。

粘着テープ・マジックペン・カッター

テープにマジックで書いて伝言したり、ペットのそばに飼い主情報を掲示したり、段ボールが入手できれば即席ハウスを作れたり、ペットボトルを半分にカットして、切り口をテープで養生すれば、食器代わりにもなる優れものです。

ブルーシート・荷造用ひも

ペットの飼育スペースが汚れないようにブルーシートを敷いて養生に使ったり、ブルーシートをひもで吊って目隠しにしたりします。各家庭が1枚ずつ備えていれば、飼い主同士が持ち寄って使えます。
避難所への受け入れを交渉する際にも、避難所内を汚さないように適切に対策することを伝えれば、理解につながります。

携帯電話のカメラを活用した写真情報の保存

服用中の薬の記号番号や容量が記載してある面の写真や、最近の検査結果の画像があれば、被災地での巡回診療の際の応急処置に役立ちます。

災害時のひと工夫で代替することも可能です。

備蓄を取りに戻れない場合や、すべて持ち出せない場合でも身近なものを使って工夫することで代替品ができます。
水は人用の備蓄品で共用できます。新聞紙やさまざまなサイズのビニール袋も、敷物、防寒、入れ物等に利用すると同時に、工夫することでペット飼育用品になります。
避難所では支援物資が入っていた段ボール箱を利用し犬用ハウスにできます。
また、ハウスを大きなゴミ袋で覆うことで防寒効果も期待できます。

その他の準備について

防災グッズの準備以外にも、備えておくことがあります。
犬であればしつけや社会化、ハウストレーニングは、飼い始めた時から始める備えだと言えるでしょう。
大勢の人が集まる避難所で、警戒心を示し威嚇したり吠えたりすることがないようにしておくことが、避難所での理解につながります。ハウスに慣れておくことで、一時保護施設でケージ等に入る際のストレスを軽減できます。ハウストレーニングは普段の生活でのホテルでの預かりや入院時にも役立ちます。
また、健康管理等も重要な備えです。避難所でのペット飼育スペースや、一時預かり、動物保護シェルター等、避難生活の中では集団で生活する機会が増えます。自分が飼育するペットの健康を守るためにも、また、周囲の動物に迷惑をかけないためにも、感染症予防のワクチン接種やノミダニの防除は欠かせません。

監修:特定非営利活動法人ANICE

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