猫の鳴き声でキモチが分かる!?まとめて解説!
しぐさ/行動
子猫の育て方
猫は、トーンや強度を変えることにより60種類もの鳴き声を出せます。ゴロゴロ喉を鳴らしたり、怒っているときなどを除くと、猫同士では鳴き声でのコミュニケーションはほとんどありませんので、これらの声は人に訴えるための手段と言えるでしょう。猫の鳴き声を聞き分けられれば、猫の気持ちがもっと理解できるはず。そこで今回は、ゴロゴロを含む、代表的な6つの鳴き声についてまとめました。
なぜ猫はゴロゴロ音を
鳴らすの?
猫はゴロゴロと喉を鳴らします。「怒っているのかな?」と初めは心配になる方も多いはず。でも安心してください。この不思議な音は、安心や満足、リラックス感に包まれている場面で出すことが多いのです。
生まれたての子ねこは、お母さん猫がゴロゴロ鳴らすことによって起こる振動を頼りに、お乳を探します。子ねこもまた、ゴロゴロと鳴らすことでお母さん猫に、「元気だよ」、「満足だよ」と伝えるため、安心するとゴロゴロと鳴らすのでしょう。
毛布をふみふみしながらゴロゴロ鳴らしていたり、飼い主さんのそばでゴロゴロ鳴らしていたら、それは、気分が良いことを知らせているか、甘えている場合がほとんど。たくさん甘やかしてあげましょう。
また一方で、ゴロゴロの音は、自己防衛機能が働き、痛みや苦しみを和らげたいときにも鳴らすと言われています。新しい研究では強いストレスにあった場合も、喉を鳴らすということがわかってきますので、明らかに緊張するような場面でゴロゴロならしていたら、注意して見守ってあげましょう。
猫会話の基本は「ニャー」
「ニャー」や「ミャー」と表現される一般的な鳴き声には、「お腹がすいた」「困った」「遊んで」などの訴えや、挨拶、返事の意味が込められています。鳴いているときは放っておかず、気にかけてあげ、何がいいたいのか状況から判断して対応してあげましょう。
その鳴き声、危険!
「シャー」「シュー」
牙をむき出しにしながら、「シャー」や「シュー」と蛇のような音を出すときは、「こっちに来るな!」という意思表示。相手を怖がらせようと脅しています。興奮状態で、いつでも相手に飛びかかれるよう準備も整っているので、むやみに触れないように注意しましょう。怒っているだけではなく、実は怖がりな猫もこうした態度を取ることが多いです。
ダミ声は非常事態の証
「ンギャー」
「ンギャー」と叫んだり、一度溜めてから「ミャーオー!」と鳴くなど、びっくりするほど大きな鳴き声が聞こえたら、何かしら非常事態が起こっている時です。猫の悲鳴ととらえてもいいでしょう。
たとえば、敵に襲われて怖くてパニック状態になっているときや、しっぽを踏まれてしまった、ケージに挟まったなど、突然の痛みやケガにみまわれてしまったときなどによく聞かれます。猫がこのような鳴き声をあげているときは、けがをしていないか、危険なものはないかなど猫や周囲を注意してみてあげましょう。
獲物見つけた!短く「ケケケ」
普段の鳴き声とは違い、「ケケケ」「カカカ」など、短く独特のリズムの音を出すのは、獲物をみつけたときです。実際の狩りでこのような音をならすと、獲物に気付かれてしまうため、獲れない物があって欲求不満のときなどに鳴らすのではといわれています。
これは、クラッキングと呼ばれるもので、歯を打ち鳴らしたときに出る音です。たとえば、鳥や虫などの獲物を見つけたものの、窓の外のため獲れないときや、おもちゃで遊んでいて興奮したときによく鳴らします。
猫の鳴き声まとめ
猫の鳴き声は、今回ご紹介したもの以外にもいろいろあります。たくさん話しかけ、また鳴き声に耳を傾けながら会話をすることで、少しずついろいろな鳴き声を理解できるようになるでしょう。子ねこの時期から鳴き声で猫の気持ちを知っておくと、猫とのこれからの暮らしがもっと楽しくなりますよ。ぜひ、猫との毎日の会話を楽しみましょう。