トイレトレーニングを成功させるコツ
しつけ
しぐさ
さんぽ
監修:もみの木動物病院・獣医師 村田香織先生
しつけは人間と犬が快適に暮らしていくために不可欠な行為です。子犬のころからきちんとしつけることで、愛犬との絆がより深まっていきます。
しつけの基本は愛情と信頼!
指示語は家族共通の言葉で
犬に指示を与える時は、「よし」「OK」など、簡単で聞き取りやすい言葉を選びます。そのときジェスチャーを加えると、言葉を使わなくても犬が反応するようになります。指示語とジェスチャーは、家族全員が同じものを使うことが大切です。
トイレのコツは叱らず「ほめる」
子犬は、食後や寝起き、遊んだ後など頻繁に排泄します。床の匂いを嗅ぎ始めたり、ぐるぐる回り始めたら、トイレに連れて行きましょう。うまくトイレで排泄できたら、思いきりほめてください。できなくても叱ってはいけません。怒られると、隠れて排泄するようになることも。トレーニングは根気強く行いましょう。
吠え方で分かる犬の気持ち
吠え方で分かる犬の気持ち
- ワン:警戒をする
- ウー・ワン:怪しいものに対峙したとき
- 口の中で軽くワン:何か物がほしいとき
- 鼻にかかったクンクン:うれしいとき
- やさしく短くワンワン:うれしいとき
- キャンに近い声で繰り返し鳴く:空腹、食事の催促
- キャンキャン:怖がったり、痛いときの悲鳴
- クゥーン・クゥーン:悲しいとき、淋しいとき
- ウォー:遠吠え、仲間を呼ぶとき
食糞する子へのアドバイス
犬と暮らしていると、「食糞」に悩まされることがよくあります。特に子犬は、「ウンチは食べてはいけないもの」と認識していないので、食べないようにトレーニングしましょう。
犬がウンチを食べようとすると、一生懸命取り上げようとする飼い主さんが多いと思いますが、これは逆効果。無理やり取り上げると、犬の執着がより増してしまうことがあります。コツは、ウンチのあとすぐにおやつをあげること。犬は「ウンチをしたらご褒美がもらえる」と学習します。そのあとは、ウンチをしたら離れた場所に呼んでおやつを与えるようにすると、犬はウンチのあと飼い主さんを探すようになり、ウンチを食べることも忘れやすくなりますよ。
食糞は、日常の刺激不足や空腹感から起こることも。散歩や遊びなどを工夫したり、フードの量を見直したりしてみましょう。