皮膚・被毛のお手入れポイント

皮膚・被毛のお手入れポイント

愛犬を抱いたり、なでなでしたりするスキンシップやブラッシングなどのお手入れから得られる情報を見逃してはいけません。ノミ、マダニが付着していないか、被毛のハリツヤなど毎日のコミュニケーションを兼ねて、愛犬の体に異常はないかチェックしましょう。

皮膚と被毛のチェックポイント

皮膚は「全身の鏡」と言われ、健康状態を反映しています。スキンシップを兼ねて、愛犬の健康状態をチェックしましょう。

  • 痒がっているところがないか
  • 傷や湿疹、イボ、赤く腫れた部分などがないか
  • フケや黒い砂粒状のものが毛の根元にないか(特に首筋から背中、腰にかけて。砂粒を見つけたら、濡れたティッシュの上にしばらく置いてみましょう。茶色くにじみが出てきたら、ノミの糞の可能性があります)
  • はげたり、毛が折れて短くなっている部分がないか(ストレスや真菌症の可能性があります)
  • 毛玉がないか(長毛種。特に耳の根元、胸、脇、ヒジ、お腹、モモからお尻にかけて)
  • 抜け毛が残っていないか(アンダーコートの多い犬種。特に耳の根元、胸、脇腹、ヒジ、モモからお尻にかけて)
  • ダニやノミがいないか
  • 毛が赤茶色く変色した部分がないか(特に指の間。ストレスや痒みでなめ続けていると毛が赤茶色く変色します)

お手入れのポイント

ブラッシング

ブラッシング

体についたホコリ、抜け毛や毛玉を取り除き、皮膚の通気性をよくします。皮膚のコンディションやトラブルの有無をチェックしておきましょう。

汚れ、臭いを拭き取る

汚れ、臭いを拭き取る

お尻のまわり、足の裏など汚れやすい場所はきれいに拭いてあげましょう。このほかにも目のまわりや、皮膚の汚れなど気になる部分は拭き取るようにします。

シャンプーで全身チェック

シャンプーで全身チェック

全身が濡れていると、普段被毛に隠れて見えない体の状態がよく分かります。洗いながら何か異常はないか、チェックしてみましょう。濡れたままでいるのは体が冷えて負担になります。手早く乾かしましょう。

肛門嚢を絞る

肛門嚢を絞る

肛門の下にある肛門嚢にはニオイの強い分泌物がたまります。犬によっては分泌物を排泄することが出来ず、皮がむけたり、化膿してしまうことも。
シャンプーや動物病院に行ったとき、肛門嚢から分泌物を絞り出してあげましょう。しっぽを持ち上げ、肛門の下左右を親指と人差し指で挟み、押し上げるように絞ります。

耳のお手入れ

耳のお手入れ

ガーゼなどのやわらかいものを指に巻きつけて、ローションやぬるま湯で拭きましょう。たれ耳の犬は特に通気性が悪いため汚れやすいので注意。

爪のお手入れ

月1回は切ってあげましょう。爪の中には血管が通っています。切りすぎると出血するため、先端をほんの少しだけ切るようにしましょう。慣れないと大変なので、子犬のうちから爪切りにならしてあげることをおすすめします。

顔のお手入れ

食後などフードで汚れているときは、顔のしわの間などもやさしくローションやぬるま湯で拭いてあげましょう。

目のお手入れ

目やにや涙などで汚れているときは、ローションやぬるま湯などでこまめに拭いてあげましょう。黄色い目やにが出たり、目が充血していたら、結膜炎などの病気が考えられます。普段からよく観察してください。