【減量したいワンちゃんへ】理想的な体型を目指すための犬の減量方法
健康/病気
前回の記事で紹介したとおり、適切な体重をオーバーしてしまった犬は、さまざまなトラブルを抱えてしまうことがあります。
体重オーバーが原因で、愛犬の元気がなくなってしまうのは心配ですよね。
今回は、大切な愛犬の健康を考えて、犬の理想的な体型を目指すための体重管理方法を紹介していきます。
犬の生活に運動を取り入れる
「家の中で活発に動き回っているから、自分の飼っている犬は毎日散歩に行かなくても運動量は十分とれているだろう」
そう思っている方はとても多いです。
しかし、実は家の中で飼われている犬は運動不足になっていることが多いといわれています。
基本的に、犬は体を動かすことが好きなことが多く、運動不足になるとストレスを抱えてしまう可能性があります。
また、犬が運動不足になってしまうと、消費するカロリーよりも摂取するカロリーのほうが上回ってしまい、肥満になりやすくなってしまいます。
犬の運動不足を解消するためにおすすめの方法をご紹介します。
散歩の時間をうまく活用する
愛犬が運動不足だと感じたら、散歩時間をいつもより少し長めにしてみましょう。
散歩時間を長くするだけでも、運動量が少し増え、消費カロリーも増やすことができます。
散歩ルートに運動負荷がかかる階段や坂を取り入れてみるのもおすすめです。
ジャンプ遊びをする
ジャンプ運動は、筋力アップにつながる運動のひとつです。
犬のお気に入りのおもちゃやごはんの一部を利用して、犬の目線の高さからもっと高いところまで持ち上げてみましょう。
そうすると、おもちゃやごはんを目がけて犬が自然とジャンプする状態になるので、自然と運動することができます
おもちゃを使って一緒に遊ぶ
家の中で犬と遊ぶ場合、ボールやぬいぐるみなどのおもちゃを使って走らせる運動ができます。
体が大きな犬は室内で思いっきり走らせるのは難しい場合があるため、ドッグランなどが設けられている室内型施設や公園を活用して遊ぶのもおすすめです。
減量中でも食事の栄養バランスをきちんと考えて摂取させる
なんといっても、体重管理の基本は、必要な栄養を確実に摂りながら摂取カロリーを減控え目にすること。
ただし、犬に与える食べ物の量を、ただ減らせばいいわけではありません。
たとえ摂取カロリーを制限しても、犬の体が栄養不足状態になってしまってはいけません。
減量中に犬を栄養不足にしないためにも、カロリーを制限して与えたとしても体に必要な栄養がきちんと含まれた減量用のフードを与えるようにしましょう。
減量中の犬に与えるべき食事内容
特に大切なことは、以下の2つで、減量用の食事は一般的にこれらに配慮して設計されています。
摂取する脂肪を減らす
適度な脂肪は健康を維持するために必要です。また、ウォルサム研究所の研究結果により、脂質が多い食べ物ほど、犬は好んで食べることがわかっていますので、脂肪はおいしさにも重要な要素です。
しかし、カロリーを減らすためには食事の脂肪を適度に減らす必要があります。減量用の食事はこのポイントに配慮して設計されています。
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食物繊維を多く摂取する
人間の体と同じように、犬にとっても、健康な体を維持をするうえで食物繊維は体に必要なものです。
食物繊維は、大きくわけて2種類。
- 可溶性繊維(栄養素の吸収をゆるやかにさせる効果をもたらす):オオバコ、フラクトオリゴ糖など
- 不溶性繊維(フードの体積を増やす効果がある):セルロース、ピーナッツの殻、ビートパルプなど
減量用の食事は、犬の満足感のために、フードの体積(かさ)を増すために不溶性食物繊維の量を増やして設計されていることが多くあります。
ウエットフードを与えるのもおすすめ
「ウエットフードはドライフードよりも太る」
そう思っている方がいるかもしれません。
ドライフードは、ウエットフードと比較して、同じ重量当たりでより多くのカロリーが摂ることができます。
ウエットフードは水分が多く含まれているため、食べる量が多くても、実は摂取カロリーを抑えることが可能。
ドライフードとウエットフードを混ぜて犬に与えると、ドライフードだけで与えるよりも量を増やすことができるため、おなかも十分に満たすことができます。
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家族みんなで健康について考えることが大事
犬の体重管理は、すべて飼い主であるあなたに委ねられています。
もし、あなたがひとりで頑張って犬の減量を行っていても、他の家族がごはんやおやつをたくさん与えていたら、残念ながら効果はありません。
犬も家族の大切な一員。
家族全員で問題を共有し、問題解決のために取り組むことが大切です。
まず、1日の中で、犬に与えていた食べ物を家族全員がそれぞれ紙に書き、共有してみましょう。
そうすることで、犬の摂取した食べ物を全員で共有できます。「家族みんなでこんなに食べ物を与えていたのだ」という気づきになります。
紙に書いてある食べ物の中から、家族で協力して少しずつ与えるものを減らしていきましょう。
それが犬の減量成功への第一歩につながります。
まずは太らせないこと。子犬の頃から肥満に気を付ける
中には、子犬をおうちに迎えたばかりの方もきっといるはず。
ねだってくる姿がかわいいからといって、ついつい甘やかして食べ物を与え続けていたら、犬にとって悪影響になってしまいます。欲しがるだけ食べ物を与え続けるのはやめましょう。
子犬のときは、まだまだ成長期の状態。
犬がごはんを食べられるだけたくさん食べていても、成長期だから問題ない、と考えている方も多くいらっしゃると思います。
しかし、子犬の時期に肥満になってしまうと、脂肪をためこむ脂肪細胞の数が増えてしまうのです。
その結果、痩せにくく太りやすい体質になってしまいます。
「9〜12カ月の年齢で肥満体型になった子犬は、同じ成長期段階の年齢で痩せていた子犬と比べて、成犬になっても肥満体型になる確率が1.5倍も高い」と、ある研究※では、こんな結果も述べられています。
※Glickman LT, Sonnernschein EG, Glickeman NW et al. –Pattern of diet and obesity in female adult pet dogs. Vet Clin Ntr 1995;2:6-13
子犬期は子犬用の総合栄養食を与えながら月齢に合わせて食事の量を管理してあげましょう。
まとめ:肥満になるリスクを避けることが大切
犬も人間と同様で、肥満が原因でトラブルを抱えてしまうリスクは高くなります。
トラブルを抱えるリスクを避けるためにも、適切な食事と運動が大切です。
犬に対して、「甘やかしすぎ」はよくありません。
日頃の体型管理のためにも、犬には適切にごはんを与えることがおすすめです。
犬の適正体型を日頃からチェックし、健康的な体づくりを目指していきましょう。
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